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笑って話せる、今がいいね。vol.0|失敗は、行動している証。

2026/8/3

笑って話せる、今がいいね。vol.0|失敗は、行動している証。

    不安定の先に見つけた、地に足のついた生き方。

    株式会社RASHISA 代表取締役社長 岡本翔氏 経営者としての「失敗」との向き合い方

    【事業内容】経営理念を大切にする経営者だけが入会できる、審査制の経営者コミュニティ「RASHISAフィロソフィーサロン」を運営。会員同士の協働・共創による事業成長の支援や、経営者同士をつなぐ交

    「失敗しているということは、行動しているということ」──2017年に株式会社RASHISAを設立した代表取締役社長の岡本翔氏。大学在学中に起業し、就活支援事業からのスタートを経て、虐待サバイバーの就労支援という自身の使命に行き着くまでには、資金調達の失敗や事業のピボットなど、幾度もの試行錯誤があった。それでも岡本氏は、その一つひとつの失敗を「次の成功への通過点」と捉え、前へと進み続けてきた。

    初回のゲストは、このThat's why RASHISAメディアを運営する株式会社RASHISA 代表の岡本氏。

    バスケの夢を諦め、本で出会った「起業家」という生き方

    ──大学生で起業しようと思ったきっかけは何だったんですか?

    高校生までバスケットボールをやっていて、その選手としての夢を諦めたタイミングがあって。同時に、起業家という生き方をとある書籍を通じて知って、この生き方がいいなと思って志しました。

    ──実際に大学生で起業しようという時の心境はどうだったんですか?

    ワクワクしかなかったですね。守るものもないですし、やるしかないという感じでした。

    ──実際に起業をスタートされてからはどうでしたか?

    最初は人材の事業をやっていて、いただくお仕事を一生懸命こなす感じでした。自分がやりたいことを実現している感覚がありましたね。

    大学を中退して上京。二年目に訪れたつまずき

    ──創業期に、これは判断ミスだったな、失敗だったなというところはありましたか?

    創業から一、二年はそういった大きな失敗はなかったですね。

    ──つまずき始めたのは何があったんですか?

    二年目です。2017年に創業して、2018年に大学を中退して上京するんですが、そのタイミングでやっていた事業がうまくいきませんでした。もともと就活の事業をやっていて、授業以外のことをやろうと決めて大学を中退して上京し、資金調達をしようと思っていたんですが、その資金調達がまず全然うまくいかなかったことと、やろうとしていた事業もニーズにフィットせず、売り上げにつながらないという大変な時期がありました。

    ──今振り返れば、こうしておけばよかったということはありますか?

    基本的にやりたいことを優先していたので、もう少し世の中に求められるもの、マーケットの環境を見た上で事業を作るべきだったなと思いますね。

    虐待サバイバーの人材紹介。「世の中に求められていなかった」

    ──その後、虐待サバイバーに特化した人材紹介という事業をやろうと決めたときの心境はどうでしたか?

    その時はすごくワクワクする感覚で、生涯かけて、人生をかけてやりたいことが見つかったという感覚がありました。

    ──虐待サバイバーの人材紹介をやってみて、難しかったところはどのあたりですか?

    世の中に求められていなかったんですよね。結局、企業さんは活躍できる人を採用できればいいので、バックグラウンドを問われる中で、自分たちは虐待を受けた人の可能性を広げたいけれど、企業様的にはそんな人が働けるのかというところがあって、そのギャップがすごく難しかったです。

    ──次はこうしていこうという構想は常にあるんですか?

    あります。人材紹介が難しかったので、BPOという形で自社が受けようという形でチャレンジしてきました。全てがこうすればこうなるという状態ではないですが、方針としてはありますね。

    熱さの源は、「この人のために頑張りたい」という気持ち

    ──発信からいつも熱い気持ちが伝わってくるんですけど、その熱さってどこから来るんですか?

    ワクワクもそうですけど、こういうところは嫌だったとか、この人のために頑張りたいとか、そういったモチベーションが近いかもしれないですね。こういった家庭環境は嫌だったとか、大変な時に助けてくれた人がいたから、応援してくれた人がいたから、というところが熱さにつながっているんじゃないかなと思います。

    ──従業員と向き合っていく中で、うまくいかなかったなというところはありますか?

    リモートでずっと事業をやっていたので、リモートでの関係性の構築は難しいというのはありますね。あとは、現場を離れることによって、現場の人たちの気持ちが分かっているつもりでも、実際には離れていたということもありましたね。

    今なら笑える失敗

    ──今思えば笑っちゃうような、後悔していることとかエピソードはありますか?

    大学をやめて、何もわからないまま上京して、事業もうまくいかず、タイミーとかで生活費を稼ぎながらというのはありました。当時はすごくつらかったですけど、今だと笑い話になりますね。自分の夢だけでは何もうまくいかない、ちゃんと世の中に求められるものを作らないと、売り上げにならないと何もできないというのは、今だから笑い話だなと思いますね。

    「安定を取らなかった失敗」があったからこそ

    ──これがあったから今の自分がある、ということを一つ挙げるとしたら何ですか?

    虐待問題をやろうと思ったことが自分の中で大きいですね。大学を中退して上京して色々挑戦する中で、うまくいかないことも多かったですが、背中を押してくれる人がいた。その出会いは大きいです。仮に今が不安定な状況だとして、大学を卒業してちゃんと就職していれば、安定はあったと思うんです。その安定を取らなかったことを失敗とするなら、失敗したからこそ、こうして不安定でも本当に成し遂げたいことを見つけて、少しずつ地に足がついてきている実感があります。

    ──うまくいかない時は落ち込んだりするんですか?

    落ち込みますよ。ただ、落ち込んでもあんまり長くなくて、物事はどんどん進んでいくので、ちゃんと着手して、できることを出していくという感じですね。さっさと落ち込んで、さっさと立ち上がる、という感じです。

    「失敗は、行動している証」

    ──失敗するということの意義とか意味って、どんなふうに捉えていますか?

    失敗しているということは行動しているということなので、失敗することは行動していることの証でもあると思っています。それを踏まえてちゃんと次に生かすことが大事な学びで、次の成功への通過点だと思っています。

    読者へ──「不安定だけど、豪華な船」に乗りたい人と

    ──これからどこに向かって行こうと思っていますか?

    事業としては経営者コミュニティをやっていて、目標数字みたいなところはありますが、生涯かけて虐待問題を解決するというのがあるので、虐待が起きない社会の実現、虐待が減る仕組みを作ること、そして日本で最も信頼され、応援される経営者コミュニティを作ること、これは成し遂げたいなと思っています。

    ──このメディアを読んでいる、聞いている就活生や転職したいなと思っている方に、一言メッセージをいただけますか?

    うちは今、そんな華やかな実績があるような状況ではなくて、今お話ししたような失敗のことばかりなんですよね。でも、それは僕の意思決定における失敗という感じで、本当にいいメンバーが今増えてきていて、その方々も、もちろん失敗することはあるんですけれども、その失敗をみんなで次の成功につなげていける形にできるチームを作っていきたいと思っています。安定はしていないけれど、すごい豪華な船になる、未来が見えている。その船に乗りたい人は、一緒に頑張れたらなと思います。


    ゲスト:岡本翔氏(株式会社RASHISA 代表取締役社長)

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